木下誠

歴史の思考の最期――ギー・ドゥボールとシチュアシオニストの映画 Jean-François Rauger(ジャン=フランソワ・ロジェ) 木下誠 訳

シチュアシオニストの映画は、今日ではむしろ唾棄すべきものとなったひとつの考え(転用)と、ギー・ドゥボールというひとりの重要な映画作家を後世に残すことになるだろう。そのドゥボールの全作品は、『スペクタクルの社会』(1973)の著者〔=ドゥボ…

スペクタクルを盲目にする 木下誠

光と闇、白と黒、さまざまな声と沈黙のみで作られ、いっさいの映像を欠いた最初の映画『サドのための絶叫』から、既存の映画やニュース映像、テレビ番組やコマーシャル・フィルム、コミックスや写真などを転用した映像にかぶせてドゥボールの声だけが響く最…

秘密言語の共同体──スペクタクルの社会におけるドゥボールの闘争の戦略 木下誠

スペクタクルはいつどこにでもある。美学の重要性はいまでも、酒の後の冗談の結構な話題になっている。われわれは映画館から外に出た。スキャンダルはあまりにも理にかなっている。わたしは決して説明することはないだろう。今、君はわれわれの秘密を前にし…