メルロ=ポンティ

両義性の実存的絵画論──前期メルロ=ポンティにおける 「セザンヌ」 の意味──横山奈那

序 現象学はバルザックの作品、プルーストの作品、ヴァレリーの作品、あるいはセザンヌの作品と同じように、不断の辛苦である──同じ種類の注意と驚異とをもって、同じような意識の厳密さをもって、世界や歴史の意味をその生まれいずる状態において捉えようと…

知覚における絵画的意味 高橋 綾

はじめに メルロ=ポンティはその知覚論のなかで、くりかえし知覚のなりたちを絵画になぞらえて語っている。とくにセザンヌについては、『知覚の現象学』から、『間接的言語』、『セザンヌの疑惑』といった著作を経て、『眼と精神』 にいたるまで、なんども…